リハビリテーション栄養について

臨床

この記事では、栄養とリハビリ目標をとても簡単に記載しました。
キーワードからリハ栄養の勉強のきっかけになれば幸いです。

リハ栄養とは

ICF(国際生活機能分類)による全人的評価と栄養障害・サルコペニア・栄養素摂取の
過不足の有無と原因の評価、リハ栄養診断、ゴール設定を行ったうえで、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・フレイルを改善し、機能・活動・参加、QOLを最大限高める「リハから見た栄養管理」や「栄養からみたリハ」であると定義されている。

リハビリテーションを行っている患者さんには、低栄養状態が非常に多くなっています。
廃用症候群でリハビリを行っている入院高齢者の88%は低栄養を認めているといわれています。

回復期リハビリテーション病棟協会栄養委員会の調査においても、回復期リハビリテーション病棟に入院する患者の43.5%に低栄養が認められ、ADL(日常生活活動)の向上が得られにくいことが報告されている。

しかし、栄養状態が改善した患者さんでは、ADLが向上することも報告されている。
担当した患者さんで入院時に低栄養であっても、栄養状態を改善すればADLの向上につながり、
活動性も向上してくることを経験すると思います。

リハビリ依頼が出れば、介入開始となります。
病名をチェック・既往歴を確認して、どんな状態であるかイメージします。
リハビリも大事ですが、まずは、全身状態の確認と食事摂取量をチェックしましょう。

廃用症候群のリハビリ依頼は、栄養状態を加味したリハプログラムの立案。
まず、担当患者さんの身体がどのような状態か、血液データより確認しましょう。

異化期
CRP:5mg/dl以上
筋肉量が減少
廃用予防(ADLレベルの運動)
→運動負荷:2~3METs、30%1RM程度
禁忌事項:レジスタンストレーニングや持久力訓練

異化(分解)
糖質・脂質・タンパク質などを分解 して、エネルギーを得る過程といえます。
食事からエネルギーを得る過程、生体構成成分を壊してエネルギーを得る過程も
異化である。同化が多ければ体重は増加し、異化が多ければ体重は減少します。


同化期
CRP:3mg/dl以下
筋肉量を増加できる期間
積極的な訓練可能
→レジスタンストレーニングや持久力訓練可能

同化(合成)
生体内でエネルギーを用いて、糖 質・脂質・タンパク質・核酸などを合成する過程で、
細胞の成長やすべての組織、臓器の維持に必要。
同化がなければ筋肉などあらゆる生体構成成分を合成できず、生命として成立しない。

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リハ栄養からリハビリ目標設定

栄養状態の予後予測は低栄養の原因によって異なります。

現在の栄養状態だけでなく、今後の栄養状態がどうなるかも判断して、
リハビリのゴール設定を行います。
ゴールを機能改善とするのか機能維持(廃用予防)とするのかを決めます。

機能改善を目標とする場合
現在の栄養状態が良好か低栄養状態で
その原因が侵襲を認めない、あるいは侵襲の同化期である状態で、
今後の栄養状態は維持もしくは改善すると予想できる。

機能維持を目標とする場合
低栄養に原因が・明らかな飢餓・侵襲の異化期・不応性悪液質の状態で、
今後も栄養状態は悪化すると予想できる。

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まとめ

リハビリを実施しても、機能改善やADL向上へつながらない症例を経験すると思います。
リハビリ栄養も大切な評価の一つです。
栄養状態が良好で栄養管理も適切ならば、筋肉量も増加しリハビリ効果も期待できます。
しかし低栄養患者さんはかえって栄養状態の悪化をもたらす可能性があります。

気になる患者さんは、食事摂取量と体重増減を確認してみましょう。

この記事がリハビリ栄養で悩んだセラピストの勉強のきっかけになれば幸いです。

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