家屋訪問は臨床で業務をしていれば、いつかかならず依頼が来ます。
訪問日までにしておくべきこと。
この記事が少しでも参考になる人
家屋訪問へはじめて行く人
家屋訪問で何をすべきか知りたい人
はじめての家屋訪問、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
何をすればいいの。行くまでの準備
今回の家屋訪問の目的を確認しておきましょう。
退院前の家屋改修での訪問が多いと思います。
ご本人より家屋構造など情報収集から始めましょう。
家屋内の移動方法は?
手すりが付いている箇所は?もう設置している場所がある。
寝室周りは?ベット・布団
食卓場所は?椅子・テーブル
トイレは?手すりが設置している。
お風呂は?手すりが設置している。
昼間は居間で過ごしていますか?ソファで・・?
生活を時間の経過と共にイメージしてみましょう?
イメージができたら、その方の生活を身体評価より照らしてみましょう。
現在の本人の身体機能評価からADLをイメージ、
家屋箇所での問題点の抽出、同行するリハビリスタッフと情報の共有を行いましょう。
事前準備では、改修箇所やレンタル品を想定したシュミレーションを実施しましょう。
家屋内では、実際にご本人に動いてもらいましょう。
訪問日にすること
まずやってはいけないことは!!
・リハビリスタッフ同士が一緒に動く
・すぐにメジャーを取り出す
家屋内では、実際にご本人に動いてもらいましょう。
ご本人の動き方・やり方(そのひとのクセ)が見えてきます。
そこの動作から評価できますよ。
同行しているリハビリスタッフ2人で同じ行動をとらないように分担。
例えばお風呂の評価は・・・ここはOTさんお願いします。など、事前に改修箇所を
ピックアップしているので、 誰がどこの箇所を評価して改修提案を行うか決めておきましょう。
いきなりこれはダメ
訪問直後に段差の高さをメジャーで計測!!
何をみに来たのでしょうか?
家の寸法?? 違いますよね。
その人の家の暮らしを確認しましょう。
・生活の中心となる場所の確認
普段生活している場所、いっぷくする箇所などの場所
・生活の中心から生活行為への動線から問題点の把握・評価
すぐに家屋の改修のみでなく、福祉用具の使用も考慮して改善案の検討
・生活行為での優先順位
1日、1ヶ月、季節ごとの変化や家族の使用にも配慮
ポイント:家屋訪問は昼間に行くので、暗くなったら明かりのスイッチは、
生活とは、生活の中の動作の連続性を持つことを理解して、
また時間の経過も考慮しましょう。
家屋改修のポイント
柱のいろが変わっていたら、そこを支えている長年の証、
実際に動いてもらうと、自然と手で支える場所があります。
敷居や部屋から廊下への移動時など・・。
他職種との関わり方
家屋訪問先には、ケアマネ・改修工事業者・福祉用具業者などが集まります。
リハビリは、専門職で他職種から先生どうしましょう?
何から始めますかなど・・言われます。
☞生活の中心となる場所の確認
☞プランニングの考え方
どういう環境で生活をして質の高い生活ができるか、
身体機能と環境、生活目標との関連をプランニングすることが目的。
・夜間にも自立、トイレでの排泄を重視するプラン
・日中リビングで過ごすプラン
・外出が容易に出来るプラン
また、介助者が変わったら・・時間帯が変わったら・・・
トイレ・部屋の電気スイッチを押して転倒することもあります。
家屋訪問先に到着して1時間程度でリハビリ評価は終了。
そのあとは、ケアマネさんと改修業者が今後の工事日程や家屋改修の金額の説明など・・。
必ず改修の提案をしたから改修するとは限りません。
ご本人・ご家族が決めます。今回はここはやめときます・・などもありますよ。
ここまで来たら、ひと安心?
退院後に福祉用具をレンタルする物品(押し車・杖など)は、
退院日数日前にレンタルしてくれますよ。福祉業者が病院まで運んでくれます。
一度相談してみてください。
まとめ
事前準備は出来ていましたか?
手すりの高さ・・ 段差の高さ・・椅子・ソフャからの立ち上がりは・・、
その座面の高さはどうでしたか?
本人からの情報収集と実際に家屋訪問した時の玄関上がり框の高さなど、
いろいろな箇所で聞いた高さとは違っている場合などがありますよ。
実際高さを意識して生活している人はいませんよ。
私たちも玄関の高さを知っているひとは少ないですよ。
振り返りをすること・・・
数年後を見越した家屋改修ばかりの提案をしないように、
数か月後に患者さんが転倒・病気になり身体機能が変わる可能性もありますよ。
必ず家屋訪問の振り返りをしましょう。
次回の家屋訪問でも役立ち、あなたの経験となります。
この記事が、家屋訪問の参考になれば幸いです。
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