デイサービスでありがちなこと・・。医療現場インシデント事例集

臨床

デイサービスを利用している利用者は、認知症の方やADL全般に介助が必要な方など
いろいろな方が利用しています。

今回は、デイサービスでのインシデントなどに事例集です。

デイサービスは、スタッフの人数が少ないが、所々に介助が必要な方がいます。

目を離した間に・・・
一人で動き出して転倒・・・など

また、認知症の症状で帰宅願望のある方のケアで悩んでいる施設
多いのではないでしょうか。

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帰宅願望の事例

帰宅願望がある利用者さんの事故事例とその対策について。

帰宅願望がある利用者さんは、「今いる場所は自分の居場所ではない」と感じています。

具体的にはイスから離れ出口の方向へ向かう、
レクリエーションに集中せず周りをきょろきょろ、
という行動が見られます。

本当に施設から出ていこうと試みる利用者さんは多いです。

デイサービスでのインシデントは、デイ出入口や正面玄関からの失踪が多いようです。 
職員の見ていない間にスッと一人で・・・。

また、全国で起こっている事故では、デイサービスを利用中に施設から抜け出し、
のちに低体温症で死亡しているのが発見されるという事故が起こっています。

また、施設入所中、失踪後に電車にひかれて死亡した例もあります。

以前勤務していた病院でも、入院患者が夜間に抜け出し、

電車に乗って発見されて事例や。
タクシーで移動していた事例もありました。

これはデイサービスでも起こりうる事故です。

デイや施設入所中で市街に外出してしまえば、認知症とは気づかれず、
周囲からの通報などは期待できない場合が多いようです。

デイサービスの事故で起こりうることは、
ケガや病状悪化、最悪の場合は死に至ることも

デイ利用で帰宅願望がある利用者さんは、徘徊をしている間に、
交通事故や転落などにより命を落とすリスクがあります。

さらに認知症の方は季節感を自覚しにくく、夏に冬物の上着を着たり、
反対に寒くても上着を着ない場合があり、肌着にシャツ程度でデイに来たり・・・

こうしたことが原因で脱水や低体温症となり、体調を崩し、最悪の場合死に至ります。

利用者さんは施設からの失踪により、生命の危険にさらされるリスクがあるのです。

休みの日でも家族も知らない隙に、徘徊してしまい風邪をひいて、
デイを休むと連絡もあります。

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失踪対策について

施錠の徹底
帰宅願望がある利用者さんが一人で外に出られないよう、出入口の施錠を徹底すること。
自動ドアから手動ドアへの切り替え、ドアの上下の施錠ができるようにします。

病院勤務時代は、手首や足首にセンサーを付け、エレベーターホールに近づくとセンサーが
鳴るようにします。

職員の意識改革
「施錠を厳重にすることは身体拘束に値するのではないか」と考える方もいます。

しかし、あくまでも利用者さんの生命を守るのだということです。
事務職の職員を含めて徹底する必要があり、厳重な施錠は身体拘束とはいえないのです。

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その他インシデント事例

携帯:緊急連絡用として携帯をフロアのお茶や手拭きなどに置いている場合、
   利用者が家に持って帰った。

隣の服:入浴時脱衣場所で隣の服や下着を持って帰る。
    椅子に掛けている自分のものとよく似た上着を着て帰る。

トイレ:男性利用者が女性トイレに入ってしまう。

お風呂という言葉に過剰に反応して、入浴拒否。
服を脱ぎ始めてから暴力的に拒否を始める。

まとめ

今回は、デイサービスでありがちなことを紹介しました。

組織として職員で共有するすることが大事です。

タイプ別や性格など様々ですので、その人に会った介助方法があります。

どのように関わるかが大事となります。

介護現場ではきつい・つらい場面では、どのように関わるより
どのようにかわすかとなっていま
せんか?

この時このような場面では、一人で抱えずに組織で対応するようにしましょう。

また、「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりする場面はたびたびあります。
「まあいいか」としておくと同じようなケースがあった場合に、
次回事故につながることがあります。

スタッフでヒヤリハット事例を共有する。
介護事業所のリスクマネジメントとして、
現場のスタッフが報告したヒヤリハットの記録を集約し、
職員研修などを実施して行くことが大事となります。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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