認知症の症状具体例

健康

認知症の症状は、「もの忘れ」や「徘徊」・「同じことを何回も言う」などを
思い浮かべる方も多いと思います。

症状を知り、理解することで対応や解決するための参考になることもあります。
認知症と一口に言っても人によって出る症状はさまざまです。

リハビリを担当していると、歩行障害も気になります。
足腰が徐々に弱ってくる。家の中でよくつまずくなど

日常生活で気になることは、フラフラとたよんない歩行状態。

足元が気になることがあります。
くつは履きやすく、デイサービスなどでは、入浴などがあり、

靴の脱ぎ履きが多くなりますので、履きやすい靴がオススメです。

              

スポンサーリンク

認知症の初期症状

・同じ話を繰り返す
・約束を忘れる
・ゴミの回収日が違っている
・同じものを何度も買ってくる
・鍵や財布の置き場所を忘れる
・料理の味付けが違う

また、認知症状が進行すると対応が困難になっていくため、
周囲の人が初期症状に気づくことが大切となります。

認知症状が進行してくると生活上でさまざまな問題となってきます。

スポンサーリンク

認知症の具体事例

・化粧をするが、眉毛の下に眉毛を書いている
・電動ポットを火にかけて水を沸かそうとする
・ブラジャーをパンツ替わりに履いてくる
・パンツが汚れると、新しいパンツを汚れたパンツの上から履く
・おむつを干す
・おむつを履いて、布パンツを履く
・マスクをつける意味やつける時がわからない

認知症の初期症状はさまざまで異なりますが、
多くの場合、下記のようことがきっかけで気づかれることが多いようです。

初期からものごとの「理解や判断能力の低下」、
「集中力・作業能力の低下」も始まるため、日常的な家事や趣味などにも変化が表れます。

症状を本人が自覚していることはなく、周囲と話がかみ合わない、
どうもおかしなことがおこっていると漠然と不安や混乱、怒りを感じているようです。

これまでできていたことができなくなった、急にわからないことが増えた、
自信喪失から感情や意欲にも変化がおこり、
認知症ではなく、うつ病と診断されることがあります。

   

認知症の症状は、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」に分けることができます。
中核症状とは脳の病変による認知機能の低下から引き起こされます。

認知症であれば必ず起こりうる症状で、進行とともに徐々に重くなり、
進行を遅らせることはできても、完全に止めることはできないとされています。

行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:「BPSD」という
略語も使われている)状態です。周囲の環境や対応、その人の性格などが影響し、
二次的に生じるとされる症状です。

行動・心理症状は、環境や周囲の人たちなどとの生活感が深く関わり、
現在の環境や対応が適したものであれば軽減・消失することもあり、
全ての認知症の方にみられるものではないようです。

スポンサーリンク

中核症状とその進行

認知症では記憶障害(もの忘れ)が先に目立つようになることが多いですが、
各症状が初期から少しずつ表れ、同時に進行していくことが多いようです。

記憶障害
記憶を司る脳の海馬という部位が機能低下を起こし、記憶障害が生じます。

老化に伴うもの忘れがみられるようになりますが、
物忘れと認知症の記憶障害は以下のような違いがあります。

短期記憶ほど失われ、長期記憶は保たれやすい。

記憶には、数分~数日のことについてワーキングメモリと言われる短期記憶と、
数か月~数十年前にわたる長期記憶に分けられます。

認知症の初期ではワーキングメモリと言われる短期記憶が失われやすく、
症状が進行すると長期記憶へと障害されていきます。
具体例は、見当識障害により道に迷ったとき、昔の故郷の景色や職場への通勤経路などと
重ね合わせて帰ろうとしさらに迷うことがあります。

      

短期記憶の具体例

・さっき置いた物の置いた場所
・話していた話題や内容
・買い物に来た目的の品

保たれやすい長期記憶の具体例

・数年前の旅行
・子ども時代のできごと
・昔の家の構造や見取り図など

対人関係の具体例

症状が進むと生じてきます。
次第に家族や近い親類がわからなくなります。

例えばお孫さんがわからなくなり、息子や娘もわからなくなり、
妻のことをご近所のおばさんと認識したりするようになります。

ただし、その相手が顔なじみと感じるのか、安心できる人であるかどうかを
把握する力は失われにくいようです。

行動・心理症状(周辺症状)
中核症状は、本人に強い不安や混乱がおこり精神状態が不安定となり、
対応への影響などにより絡み合い起こってくるのが行動・心理症状(周辺症状)です。

周囲からは「問題行動」とみられる症状も多いですが、
本人にとっては「何とかしよう」と考えた結果でもあるようです。

そのため、本人の症状を理解し適切なケアがされれば、
行動・心理症状が軽減する可能性があります。

まとめ

認知症といっても、さまざまな症状がどのように表れ、
またいつ症状があらわれるかは個人によって大きく違います。

認知症状は適切なケアで防げる可能性はありますと言われていますが、
症状には複雑であり、確実に「適切なケアで防げる」とは言い切れません。

本人とともに、症状のあるがままを受け止め、適切な社会的支援やサービスを
受けながらうまく症状と付き合っていくことも必要となります。

認知症予防に有効とされる生活習慣は、
食生活を意識して魚や野菜を摂り、果実やナッツ類などもいいです。
適度な運動を行い、社会的な交流に参加する。
禁煙をして、過剰な飲酒をしない。

家族だけで対応しようとはしないでください。ましてや一人で解決しようとしないでください。
支えている家族全員がつぶれます。
役所やケアマネなどに相談してください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

              

コメント

タイトルとURLをコピーしました