O脚とは『きよつけ』の姿勢で足がOの形に湾曲していることをいいます。
膝と膝が閉じないことを言います。その程度は人によって違ってきます。
早めに予防対策をとりましょう。
将来骨の変形が強くなり、膝の骨を人工骨に置き換える手術が必要となります。
あなたのO脚の程度はどのくらいなのか、
足をそろえて立ったときの状態から見る診断方法を紹介します。
O脚を診断するときのチェックポイントになります。
O脚チェック
軽症
軽症であれば、膝のあいだの隙間が少しある。
太ももやくるぶしのあいだはそれほど気にならない。
中程度の症状
中程度の症状は、太ももと膝の隙間がやや大きくなり、
くるぶし内側の隙間が少しだけ目立つ状態です。
重症
O脚が重症になると、全ての隙間がはっきりと目立つようになります。
さらに膝から下の骨がアーチ状に変形してしまい、
歩いている時の足裏の支えが、小指側で歩いている状態です。
自己トレーニングの方法
まずは1つこれから
いすに深く腰かけ、ゆっくり足を上げ、水平になるように。
この位置で太ももの内側の筋肉を意識して、膝をピンと伸ばし、
つま先は天井に向けて5~10秒そのままでキープ。その後、ゆっくり足を戻す。
各10回を1セットとし、1日3回程度を少し疲れた程度で行うといいでしょう。
リハビリ職が対応する膝
変形性膝関節症に対応する患者を担当します。
膝の軋轢音(あつれきおん)がする症例で、まず何を評価しますか?
膝のROMexで動かす度に、「ゴリ ゴリ」などの音がする症例は意外と多くいます。
何の音だと思いますか? どうしようかと不安になりませんか?
関節軟骨がぶつかり、音が鳴っていると解釈しているセラピストは多いと思います。
つまり、動かすことにより関節内で音が鳴っていると解釈しています。
特に変形性膝関節症などの病名が付いている場合は、
変形した関節面から音が鳴っていると思いこんでいます。
もし、膝の軋轢音が関節面でなっていたら、その関節はどうなるでしょうか??
ゴリゴリ音が関節面で起こっていたとしたら、
数か月後には、軟骨が削れて無くなっている???
どこで音がなっているのでしょうか?
1番多いのは膝蓋下脂肪体。
膝のゴリゴリ音が鳴る患者のエコーでその音の正体を確認すると、
エコーからの映像では、膝の関節面ではなく膝関節周辺の軟部組織で鳴っていました。
変形性膝関節症でリハビリをする場合、治療のルーティンをしていませんか?
①診察を受け軟骨が減っているから、膝の水を抜いて、ヒアルロン酸を注射してもらいました。
②大腿四頭筋のエクササイズを実施、家でもやってくださいと指導。
③温熱、ROMエクササイズを行う。
といった具合に、目の前の患者に決まり切った治療しか行っていないという人は、
多いのではないでしょうか。
このようなルーティンで治療を行うのであれば、
セラピストであるあなたはそれでいいのでしょうか?
日々、臨床は進歩しています。
もしくは、仕事に臨床に悩んでいる可能性もあるのではないでしょうか?
患者に起きている症状を見極め、病態や原因の仮説を立て、
仮説を基にどのような治療が必要なのかをプロとして、セラピストとして考察し、
再検証をしていくことが重要です。
臨床において、「組織」と「力学」より仮説検証する臨床推論が必要となります。
組織では、まず「痛みの原因を組織から考える」ことから評価をします。
仮説の再検証を繰り返していくと、変形性膝関節症は「組織から何が痛みを拾っているのか」と
理解していきます。
そのことが分かってしまえば、やることが決まってくると思いませんか?
「変形性膝関節症なのでこれ!」ではなく、「この組織が痛みを感じている。
だからこの治療を行っている」という臨床過程ができていくのです。
その過程を繰り返し行うことで、臨床が楽しくなり、
自己研鑽を繰り返していくことになります。
また多くのリハビリ指示箋のオーダー名が、痛みの組織や原因がわからない病名です。
「どう治すかの前に、どこを治すか」となります。
このことをしっかり理解していただき、明日の臨床を行ってみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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