2021年の日本人の平均寿命は女性が87.57歳、男性が81.47歳。
最近は、「健康寿命」という言葉を大事となっています。
介護を受けたり、病気で寝たきりになったりせず、
自立して健康に生活できる期間とされています。
デイで勤務していると、長生きをしても家族の支援や介護が必要となる期間が長く、
疲弊してしまっている家庭をよく見ます。
2016 年の厚労省「国民生活基礎調査」によると、65 歳以上の介護が必要になった方の原因は
『骨折・転倒』『関節疾患』が全体の22.7 %を占めています。
女性の場合、『骨折・転倒』『関節疾患』が全体の27.8 %を占めており、
認知症や脳卒中を上回っています。
骨や関節の健康は、全身の健康につながります。
骨折して入院となると、急激に廃用になり身体の機能低下は早いです。
健康寿命を延ばし、いきいきとした老後を過ごしていくためには、
骨や関節の健康を保つのが非常に重要であることが分かるデータといえます。
デイを休む理由で、「腰が痛いので…休みます」
整形外科を受診し、検査してみたところ、「骨折です」と診断されてた例もあります。
コケてないのにと家族は話しても、どっかでこけている人もいましたが・・・
そんなケースも少なくありません。
特に思い当たる節もないのに発症している「いつの間にか骨折」。
いつのまにか骨折とは
まさか、骨折してるなんて…
「いつのまにか骨折」は、レントゲン検査をしてみると気付かないうちに背骨が
折れていたという状態です。
いつのまにか骨粗しょう症性脊椎圧迫骨折が起こっているのです。
「いつの間にか骨折」はけっして珍しいことではありません。
その症状、本当に年齢のせい?
こんな症状ありませんか、
□ 最近、背中が曲がってきた
□ 背が縮んだ気がする
□ 腰や背中が痛い
注意すべき症状です。
これらの症状に一つでも当てはまる方は、
早いうちに骨粗しょう症の検査を受け、ご自分の状態を把握することがとても大切。
整形外科専門医の受診をお勧め致します。
骨折が進行すると背骨が変形し、歩行困難になり内臓にも影響するなど生活の質の
低下につながります。
骨粗しょう症を適切に治療しいつのまにか骨折を予防することは、
生命にとっても重要なことなのです。
普段の生活で骨折事例
圧迫骨折
墓参りのため車で長距離移動(4時間)
浴槽をまたいで腰痛→しばらく痛みが続きレントゲンで骨折判明腰痛が1週間治らない。
歩けるけど・・・骨折してた。
いつのまにか骨折で怖いのは、気づかないうちに背骨が折れている状態。
異変に気付かず放置していると圧迫骨折の進行や別の新たな骨折を生じるなど、
骨折の連鎖が起きて次々に新たな骨折を引き起こすことです。
骨粗しょう症を放っておくと、
その後も繰り返し別の背骨にも骨折を起こし、
数年で腰がどんどん曲がっていくことが明らかです。
まとめ
テレビ収録でも、女性タレントが骨折した事例もあります。
打ちどころが悪かったで済みます?
全身の骨は生きている限り徐々に再生されています。
骨は、骨吸収(破骨細胞によって古い骨細胞が壊されること)と
骨形成(骨芽細胞によって新しい骨細胞が造られること)を繰り返し、
生きている限り骨は、ゆっくりと新しい細胞へと生まれ変わっています。
しかし、骨吸収と骨形成の働きのバランスが崩れるためです。
骨吸収が骨形成を上回ると、
「いつのまにか骨折」などの脆弱性骨折が起こりやすくなります。
女性は60代を迎えたら、要注意!
それは、骨の新陳代謝に女性ホルモンが大きくかかわっているからです。
女性の骨量は閉経を迎えると減りはじめ、加齢とともに減少が進み、
女性は誰もが骨粗しょう症になる危険性を持っているのです。
また65歳を過ぎると、「いつのまにか骨折」のリスクが上がります。
研究結果では、日本人の女性は65歳を超すと複数の背骨の骨折を起こす頻度が上がるようです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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