転職!失敗しないための業務内容確認

転職

セラピストは、病院で勤務する方がほとんどでしたが、
毎年理学療法士は1万人以上誕生する現在は、様々な働き方や働く場所が広がっています。

今回は転職の参考程度に、各病院施設での業務内容を簡単に紹介していきます。
転職するときに、どんな分野で働くか悩んでいる人などの参考になれば幸いです。

病院群(回復期病棟・地域包括病棟・一般療養病棟)
施設群(老健・特養入所・デイサービスなど介護施設)

各分野で働く場所が異なると働き方を簡単に紹介したいと思います。

書類業務(計画書)やカンファレンスはどの分野でも必須業務となりますので、
今回は省きます。

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病院群の働き方

回復期病棟

回復期リハビリ病棟がある病院では365日リハビリを実施しています。
回復期病棟専従スタッフは、1日18単位目標取得ならば、1日患者6名程度担当
1人につき、1時間(3単位分)リハビリを実施します。

【実施例】
午前中に3名程度(1人目3単位・2人目3単位・3人目2~3単位)計8~9単位
午後に3名程度に対して9~10単位。

1日のリハビリスケジュールはある程度決まっているので、動きやすいと思います。
介入人数も6名程度ならば、病院内の移動時間も少なくすみます。
患者の体調に合わせて単位数が調整でき、午前と午後に分けて介入することも可能です。
365日稼働しているため、日祝・正月出勤が気になります。

地域包括病棟

一番の特徴は、1人に対して1日平均2単位のリハビリ実施となります。
単位数を管理している人が大変な病棟です。
2単位以上は、リハビリ実施しても請求できないのです。
ただし平均ですので、3単位リハビリを実施する患者もいれば、1単位で終わる患者もいます。

病院によりますが、回復期患者と地域包括患者や一般病棟患者など
ミックスした人数を担当することとなります。

【実施例】
地域包括3名(3名×2単位=6単位)
回復期3名(3名×3単位=9単位)
一病病棟3名(3名×1単位=3単位)

いろいろな疾患を担当するので、臨床経験を積むことができます。

一般療養病棟

月13単位の方などを担当します。
ベットサイド中心でリハビリ実施となり、1日の担当人数も多くなります。
リハビリ目標をどこに設定するのか、苦労するスタッフも多いです。

PEGや吸引など治療が必要な方を担当します。

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介護群の働き方

老健入所

老健入所者に対して、基本的に週3回リハビリを実施します。
1回20分となりますので、施設により1日の実施人数が異なってきます。
以前勤めていた法人は、16人/1日介入目標となっていました。
フロア対応でリハビリが多かったため、移動は少ないですが、
人数が多いと夕方にはやはり疲労感がたまりました。

入所から3か月間は、週5~6回リハビリが実施できる短期集中加算がありますので、
加算の入所者は、毎週リハビリ回数が異なっていました。

特養入所

『要介護者のできる能力で少しでも自身で生活をしましょう』と
いうのが生活リハビリ。
なので要介護者の残存機能を生かしたケアやリハビリが目的となります。

入所者に対して、生活フロアでADLを中心に行います。
他に集団レク(回想法や体操など体を使ったもの)や嚥下体操など。

リハビリ実施時間や回数、また人数も特に制限がありません。

デイケア(通所リハビリテーション)

介護領域でセラピストが働く施設です。
『デイサービス』とややこしいく間違われることがあります。
在宅で生活している介護保険を持っている人が、送迎にて通ってくる施設です。
医療保険での外来リハビリに似ています。

通常規模型では、1日30名程度通ってきます。

働いていた施設では、一人の利用者に対してリハビリを個別対応しており、
パワリハ・ROMなど利用者にそれぞれ対応していました。

毎日通う人数が異なりますので、対応する人数も違います。

デイサービス(通所介護)

最近では『リハビリ特化型デイサービス』で運営している施設が多くなりました。
少人数で運営しているため、送迎に付き添い対応することがあります。

個別機能訓練加算にはⅠとⅡの2種類があり、関わり方が変わってきます。

リハビリの多くは20分1単位でリハビリをすることが多いですが、
個別機能訓練加算では時間の制限は特にありません。

また、介護現場では人手不足の事業所も多く、リハビリ業務だけでなくトイレ介助や
移動介助を始め送迎なども実施しなければならないこともあります。

個別機能訓練加算Ⅰ
セラピストは、集団にて体操やレクリエーションとして運動内容を考え、
利用者へ提供します。運動の実施者は、必ずセラピストではなくてもいいです。

1日の利用ができる施設が多く、
AM入浴・体操
PMレクリエーション・おやつ

施設によりますが、セラピストは集団体操やレクリエーションに参加します。

個別機能訓練加算Ⅱ
リハビリは集団も可能ですが、5人以下の決まりがあります。
リハビリ特化型で運営している施設が多くなります。

パワリハをして、小集団で運動をしたり、個別対応したりします。
セラピスト1名勤務では、
AM・PMそれぞれ10名程度にリハビリ介入します。

セラピストが多くなれば、
利用者を増やして、運営しています。

介護領域で働く場合は、リハビリ以外でも利用者や家族と関わることが多く、
定期的な家屋訪問も必要になります。地域包括を考えたリハビリ提供ができます。

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まとめ

それぞれの分野で働く内容や業務が異なってきます。
自分に合った職場で給料が高いほうが良いのか、プライベートを充実させたいので休みが
多いほうが良い人など職場の条件は様々です。

セラピストとしてどのようにステップアップするか。

細く長く働くのか・・・。

65歳定年となり20代のスタッフと臨床現場で共に働けるでしょうか?

役職についていればいいですが・・・一般スタッフのままでは・・・。

転職するときに少しでも参考になれば幸いです。

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