特養は看取りまでしてくれる施設です。
費用も比較的安いため人気で申し込みが多い施設です。
しかし、特養い申し込んでも待機者が多く、入所申し込みをしても何も連絡がこず、
待機状態となり、なかなか入ることができないのが現実です。
特養の人気が高い地域では、数年以上入所を待つケースもあります。
特養の入所条件は、「要介護3以上」となっていますが、
要介護度の高い「要介護5」や「要介護4」が優先となり、
要介護3の状態で申込みをしても、長期間待機しなければならないケースが多いようです。
地域差もありますが、要介護4・5でも数年入所待ちをすることもあります。
勤務していた特養では、待機待ちが90件以上もあったと聞いたことがあります。
数年以上待機するケースもあり地道に待つしかないのか?
入所待ちが長くなる地域の特徴として、高齢者の数が多く、施設数が少ないところ。
また諸島や山間部などの地域はどうしても待機期間が長くなる傾向にあります。
お住いの自治体のホームページなどで確認してください。
入所待ちを短く特養に入所する方法
希望する特養には、入所以外にどのような施設サービスがあるか、
運営方法などを調べて確認してみましょう。
いきなり入所申し込みをして待ち人数が多く、数年待つより
まずは、入所を希望する特養で利用できるサービスを利用することをオススメします。
特養は入所以外にもいろいろなサービスで運営している場合があります。
・ショートステイを行っている。
・デイサービスなど通所介護等を行っている。
各サービスを利用することにより利用者の身体状態や家族の背景なども
お互いにお付き合いすることで、特養の事務方に優位に働くということです。
通常、入所するには、施設内でケアマネや介護職員などのメンバーによる入所判定会議を行います。
入所判定会議では、はじめましての方より以前から利用している方のほうが、
入所しやすいと聞いたことがあります。
それはその通リですよね。
入所には、複数の契約書などがあり、それぞれに説明と同意が必要です。
施設内でのトラブルに対して、理解をしていただく必要がありますので、
利用者家族の背景なども特養の入所判定会議の材料となるのです。
全国特養の状況
特養の待機者は全国で29.2万人だそうです。
地域や施設によって多くの待機者を抱える状況は変わらないようです。
2019年の資料では、厚生労働省は特別養護老人ホーム(特養)への入所を
希望しながら待機中のままとなっている要介護3以上の人数を調査した結果を公表しました。
2019年4月1日時点で全国に特養の待機者は29.2万人。
2016年度の調査に比べると約3,000人の微減です。
医療的ケアが必要な要介護者を受け入れ可能な施設を探して、
待機者が特養以外の受け入れ先を探していると考えられます。
全国の特養整備計画は7割しか達成されていないようです。
2019年度の調査で減少傾向が見える特徴は、
施設数の増加による競争が活発化したためという見方もあります。
全国で必要とされる特養は計画段階で約6万床。
2015年度から2017年度までの3年間で準備できたのは、
約4万5,000床であり、計画の7割にとどまっています。
国や自治体の予算の問題、介護業界の人手不足や介護報酬の見直しで、
施設を立ち上げても採算が取れないなどの影響もあります。
施設側の受け入れ方針だけではなく、行政や介護業界全体が取り挙げて、
議論して将来を見据えて取り組むべき問題です。
この記事が少しでも参考にならば幸いです。
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