子どもがはまるゲーム。付き合う方法と対策

健康

全世界で人気のゲーム「フォートナイト」

YouTubeで検索すると、あらゆる人がゲーム実況を配信している。
プロチームも存在して、世界大会に出場して好成績をあげれば、
プロプレーヤーとして一躍有名人となっています。

映像技術を駆使して演出をしたり、他人とコミュニケーションを楽しめ、
協力してプレイをする場合、チームの仲間を助けることに直結するため、
自信を高めることにもつながります。

このようなゲーム内での成長と結びつく「達成感」も、
ゲームに入れ込む理由のひとつです。

以前までは、子供たちは「ゲームソフトが欲しい」、「ゲーム機が欲しい」というものだった。
近所のおもちゃ屋に足を運び、ケースに入ったゲームソフトを購入していた。

「ゲームばかりしてるとバカになる」は本当か?

ゲーム障害の兆候
・ゲームをする時間がかなり長くなった
・夜中までゲームを続ける
・朝起きられない
・いつもゲームのことが気になる
・ほかのことに興味がわかない
・ゲームのことを注意すると激しく怒り始める
・使用時間や内容などについて嘘(うそ)をつく

現在はオンラインゲームで誰とでも、いつでもゲームができる環境にある。

テレビゲームが脳にどのような影響を与えるかを調べた研究では、
脳の領域に変化が生じることが明らかになった。

脳科学が飛躍的に前進するのはMRIが誕生してから実用化は1980年代と、
40年前のことである。

MRIなどの医療技術の進歩によって、これまでは死なないと見られなかった脳が、
生きているうちに、また手足を動かしながら脳の領域の反応などが見られるようになった。

脳科学はこの40年間で急激に進歩してきたのです。
まだまだ未発見の領域はたくさんあります。

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脳にいいこと

脳のある領域が活発に働き、その能力を高める可能性がある。
テレビゲームにより注意力と視空間認知を司る脳領域を変化させ、
その能力を高める可能性があることを示している。

テレビゲームは注意力のうち、持続的注意と選択的注意の向上を示していた。

選択的注意とは、たくさんの情報の中から、自分にとって重要だと感じたものを選択し、
それに注意を向ける認知機能のことを言います。

注意力に関係する脳領域の効率が高まっており、要求されるタスクに対して少ない活動で
注意を維持していた。

また長年のゲーマーとゲーム訓練プログラム参加者はともに、海馬の肥大化が見られた。

記憶力は「海馬」という領域に関係しています。
海馬は情報を数十秒間ほど短期記憶に形成し、それを長期記憶にする働きをしています。
つまり、海馬の細胞数が多いほど記憶力が良いということです。

近年の研究で、海馬という領域だけは後天的にニューロン数を増やすことが可能だとわかりました。
つまり、努力次第で記憶力アップを実現できるという。

記憶力を高めるには、海馬の細胞数を増やし、肥大させることが必要なのです。

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脳やこころに影響

研究チームはまた、報酬系に関係する脳領域についての研究から、
報酬系がテレビゲームへの依存症にどのように関わっているのか。

脳の報酬系とは、・・・対戦で勝利する、ゲームを攻略する、賞金を得るというような成功時に
分泌される陶酔感・高揚感をもたらす「脳内情報伝達物質」が中毒症状を引き起こすとされている。

脳内神経伝達物質の役割と関連する心の病気
代表的な脳内神経伝達物質の役割と心の病気について。

■ドーパミン
ドーパミンは、感情や運動の制御など、脳内で様々な役割を担っています。
疾患として、ドーパミン系が過剰に作動する事が大きな病因である「統合失調症」。
反対に、ドーパミン系が作動しにくくなってくる「パーキンソン病」。
また「うつ病」では、ドーパミン系の活性が低下します。
■セロトニン
「うつ病」に関連した脳内神経伝達物質です。
■ノルアドレナリン
セロトニン同様、「うつ病」に関連する脳内神経伝達物質です。
■GABA
アミノ酸の一種でチョコレートにも含まれている商品があります。
栄養素のようでありますが、実は脳の活動をスローダウンさせる作用があります。
■アセチルコリン
「アルツハイマー型の認知症」がよく知られています。
アルツハイマー型の認知症は、アセチルコリンで作動する神経細胞に
何らかの変性が生じている事が分かっています。 

脳内神経伝達物質の存在を理解することは大切です。
心の病気の原因を、本人の心の弱さや性格の問題にするのではなく、
科学的な立場から客観的に捉えられるようになるでしょう。

脳内神経伝達物質は、心の病気の最も重要なことであることを、
頭の片隅に置いておいて下さい。

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親が心配すること

脳に影響することと性格に悪影響するのではないか・・・。
将来を見据えた親の不安からくるものである。

心配するのは、「ゲームばかり」ということである。

将来成人していくため、学校生活・友人関係など社会に参加して、
生活をして、生きていくことに心配しているのです。

ゲーム依存症
日本では、日本精神神経学会による、
Gaming disorderを「ゲーム症(障害)」と表記している。

特に対戦ゲームなどは興奮性が強く、うまく行かなければイライラが募る。

日常生活では興奮やイライラが長時間持続することは少ないが、
ゲームをしている限り何時間も継続しています。

この状態が「強いストレス状態」であります。

ゲームは「強いストレス状態を長時間継続させる」ということなのです。
強いストレスの継続が「うつ病」や「統合失調症」という「精神病」を
引き起こすとされています。

ゲーム依存もこの「ストレス性精神病」の一種となります。

「ゲームに夢中になりすぎてはいけない」という理性が欠落してしまい、
ゲーム依存は「統合失調症」の一症状ということになる。

10代20代という思春期青年期の男性に多いという特徴は、
まさに統合失調症の特徴でもあります。

ゲーム依存は、初期の統合失調症の症状である「性格が悪くなった」
「精神的に不安定」「キレやすくなった」「引きこもり」「太った」と
いうような症状を併発している例も多いのです。

統合失調症は「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人が発症しやすいことが
わかってきました。

この遺伝特性は日本人などアジア圏に多いと言われています。

ストレスに弱い遺伝特性を持つ10代20代の若者にとってゲームは、
長時間夢中になることは、精神的身体に影響してきます。

うなく付き合う方法

気切りを付ける。
ゲーム時間を決める。
1日のスケージュールを立てる。
生活目標をつける。

今のところ、ゲーム依存に有効な薬物療法はありません。
しかしゲーム依存で起きている症状を緩和するための薬物がある場合は、
処方されます。

全国でおよそ80か所の医療機関で受けることができるようです。
まずは、最寄りの精神保健福祉センターや保健所に問い合わせてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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